気候変動で感染症の200種類が脅威を増す?

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研究・文献

 日経新聞に気候変動により多くの感染症の脅威が増すとの記事が27日に掲載されていた。気温の上昇や干ばつ、洪水などが増加し、ウイルスや菌を持つ生物の移動範囲が広がるなどして人と接触する機会が増えるためだとか。感染症の約6割で気候変動が原因となり患者の増加や重症化につながったとの研究もある。温暖化の抑制とともに感染症の監視を強める必要が出てくるとのことだ。

 この記事が掲載されたきっかけは、10月に英国の学術誌「英王立協会紀要」にカナダ・オタワ大学の研究が掲載されたことのようだ。その内容は「北極圏の氷河が解けると『スピルオーバー(異種間の感染)』のリスクが高まる」というレポートで、まるで映画になりそうな話だ。異種間の感染とはウイルスが種の壁を越えて別の生物に感染することだ。

 特にヨーロッパの気候変動は深刻で、スペインでは6月に連日40度以上を記録したと報道されていた。また、ドイツの気象台が6月19日に観測史上最高の39.2度を観測したことも話題となっていた。

 ESA-NASAの研究では気候変動に伴って気温が上昇し、北極圏で急速に溶ける永久凍土層から、何万年も封印されてきた未知の細菌や未発見のウイルスが蔓延する可能性があるという研究レポートを科学雑誌『Nature Climate Change 』に掲載している。

 未来の子供たちのためにも開けてはならないパンドラの箱には触れたくないものだ(よもぎざくら)

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